フラメンコに魅了され、フラメンコ舞踊を小島章司氏、田中美穂氏に師事する。
1981年 OL生活に終止符を打ちスペインへフラメンコ修業の旅に出る。セビリアに滞在し、マヌエラ・カラスコ、ラ・トナ、マノロ・マリン、ホセ・ガルバンなどのアーティストに学ぶ。
1983年 セビリア市主催セビジャーナス舞踊コンクールにてエンリケ・エル・コッホ賞(第2位)を受賞したが、1 位 該当者無しであったことから事実上の優勝者となり、スペイン国中に大きなインパクトを与える。 同年夏、グラナダのスター舞踊手マリキージャのタブラオ『エル・ハレオ』にレギュラー出演し、多くを学び貴重な体験となる。
その後マドリードに移り、『アモール・デ・ディオス』でレッスンに励む。シロー、ラ・タティ、メルチェ・エスメラルダ、マ ノレーテなどに学ぶ。1984年 マリキージャのアカデミーにセビジャーナスの教師として招かれ、それを機にグ ラナダに在住し、舞踊活動、クラス活動などを開始する。
1984年~1986年にクーロ・アルバイシンのタブラオ『エル・クーロ』にレギュラー出演し、多くのグラナダアーティ ストと共演したことでグラナダフラメンコの独特な世界を学び、大きな影響を受ける。
1988年よりサクロモンテでクラスを設ける傍らクエバ(洞窟)で練習に励む。
1991年 ペーニャ『ラ・プラテリア』に出演し、好評を博す。
1993年 カハ・ルラルホールにてリイサイ タル「EIKO」を開催する。
1989年「ポル・ドンデ・サレ・エル・ソル」及び1992年、フォアン・アンドレス・マジャ作品「コントラステ」の舞踊手と してセビリアの由緒あるフェスティバル『ビエナール・デ・アルテ・フラメンコ』に出演する。
1992年 サクロモンテの洞窟『ロス・タラントス』にレギュラー出演する。
1994年 帰国リサイタル「ペヌルティモコンサート・Niña de la Cueva 洞窟の少女」を開催し、日本のフラメンコ界に大きなインパクト を与える。1995年 グループ「ラス・ファラオーナス」の主格メンバーとして地方を巡演する。1996年にはグループ「ロホ・ロホ」を結成、カハ・ルラルホールにて2度目のリサイタルを開催する。また、マドリッドの『カサ・パタス』に出演、そしてこの年の年末にはペーニャ『ラ・プラテリア』出演し、Homenajeオメナへ(敬意と友情を表する催しと記念品)を受ける。
1997年より日本でのクルシージョ活動を開始し、後に日本での常設クラス「クルソフラメンコ」を設ける。
1998年 日本での自主タブラオライブ「Potaje con Coraje きもったま鍋」を開催し、その独特なグラシアで評価を得る。
1999年 グラナダにスタジオ『ラ・カチューチャ』を設け、スペイン活動の拠点とする。日本での教授活動と自主コ ンサート活動、フェスティバル出演なども積極的に行う傍ら、スペインでの活動も精力的に続ける。
2001年 日本帰国公演スペイン在住20周年記念公演「ペヌルティモコンサート¿Dónde está Niña de la Cueva? あの洞窟の少女はどこへ?」を開 催する。
2003年 7年振りにペーニャ『ラ・プラテリア』に出演する。
2002年、2008年にはグラナダの市営劇場『ラ・チュンベーラ』でのソロ公演を果たす。
日本での教室活動では、第二の故郷であるグラナダの唄や 踊りを伝えていくことが自分に与えられた使命と、グラナダ色に満ちた内容の教室づくりに意欲を燃やす。2002年、日本での常設クラス『クルソフラメンコ』を開設し、 2003年「発足プレゼンテ―ション&発表会」を催す。以来2018年まで、発表会「ボ・ボ・ボラエラ」、生徒ライブ 「ピティミニ・ミニ」を定期的に開催する。
2008年 再びグラナダ市営劇場「ラ・チュンベーラ」にソロ出演する。 同年日本では高橋英子レッスンドキュメント DVD「自宅でクルシージョ6-より自由に自分らしい味を求めて-」がパセオより発売される。 また、「きもったま鍋・フラメンコを友に30年」などを開催する。
同年秋にはグラナダのアーチストを招き、帰国公演ペヌルティモコンサ ート「グラナイーナ・イ・メディア」を開催し、スペインへの旅立ち、グラナダへの想い、日本とスペインを往復し続ける中での闘いなどを演じ好評を得る。
2011年 スペイン在住30年を迎え「30年企画」をタブラオなどで催す。
同年、グラナダ市営劇場にてEiko y sus cerecitas de Japón 「英子と日本のさくらんぼ達」と題した日本での常設クラス「クルソフラメンコ」生徒発表会&公演を催し、長年の夢であったスペインでの生徒発表会を実現する。
2012年、ライブ「きもったま鍋6」、2013年には「きもったま鍋7・あっという間に60年」を開催する。
2013年夏 グラナダのコラール・デル・カルボンでの催物ロス・ベラーノス・デル・コラールにソロ出演する。
2016年に 2008年の帰国公演をもとに編集した舞踊 DVD スペイン渡西35周年記念作品「GRANAÍNA Y MEDIA 遥かな地へ」を発売する。
2017年には映画「サクロモンテの丘」の日本公開に於いてスペイン現地での取材協力、封切りイベント等に出演する。
同年秋に「きもったま鍋」に次ぐニューライブ「Vente a mi Cueva 私のクエバ(洞窟)で待ってます!」を開催し、好評を得る。
2019年 グラナダでカサ・ハポン主催「フラメンコフェスティバル」に出演する。
2020年は高橋英子スペイン在住(渡西)40周年という節目の年となるが、長年のスペイン生活と舞踊生活で確立した独自のフラメンコで今後の活動が期待される。
【活動記録参照】
写真:TORU WATANABE(渡辺亨)
(言葉の説明)
タブラオ/フラメンコを見せる舞台付き小劇場
ペーニャ/地元のフラメンコ愛好者の組織
グラシア/独特の気品、優美さ、愛嬌、面白おかしさ
ペヌルティモ/最後から2番目という意味